2018年への覚書
アイドル音楽だけじゃなくgood musicへ、それを探しに右へ左へ、楽しいものを、ただ楽しく楽しみたい。ということでゆるっとライブに行くであろうところ、行きたいところを上げておく。
Maison book girl
いわずもがな、推してるグループの一つ。「言選り」もリリースされ、進化(深化)が目に見えてわかる、出会うタイミング節々で、「ああ、すごい。」と思い知らされるグループ。プロデューサー・サクライケンタによる楽曲だけでなく、それを表現する四人の意思、力強さは見るたびに、毎回違う発見があるから足を運ぶことをやめないのだと思う。またカオティック・スピードキングとのバンド編成では、オケ音源とはまた違う生音とのコラボレーションにより別の表情を見せるため、飽きることもなく見に行くことができる。
ドラムスの脱退が契機により、サウンドは先鋭的に、打ち込みやオートチューンの使用によって、これまでのバンドサウンドだけなく、デジタルチックなサウンドへの挑戦をした。また大胡田の幽玄的な世界観の歌詞も変わらず、しかし巧みな言葉遣いはパスピエの世界観をより確固たるものにしている。
パスピエ, PASSEPIED - (dis)communication [Full Ver.]
リリリップス
ディスコ調で懐かしい、けれども楽しい。体が揺れる。「そうそう、これこれ、こういうの」っていう楽曲なので、一度は見に行きたい。
[MV] リリリップス "秘密のファンキータウン"(11/8発売「MAKE YOU POP」収録)
森山ほのみ
リリリップスからの流れだと、森山ほのみさんは外せない。気持ちいいアーバンポップ、ビール片手にライブ聞いてもいいんじゃないのって思わせてくれる。
クアイフ
森山ほのみさんと合わせて愛知県を拠点に活動するバンド、クアイフ(Qaijff)。メジャーデビューの楽曲がアニメ「いぬやしき」のEDに抜擢され、ますます磨きがかかる。メジャーになっても変わらずいい曲を作っていて、今後は大きめの会場で見る機会が増えるのかな、と思うと少しさみしさがあったりします。
クアイフ 『愛を教えてくれた君へ』Music Video(Short ver.)(フジテレビ"ノイタミナ"TVアニメ「いぬやしき」エンディング・テーマ)
ポップしなないで
キーボードとドラムのツーピースの異色なセカイ系ポップユニット。ラップのように軽快に口ずさみながら、キーボードやドラムが闊達に音を鳴らす、そして身体も揺れる。たったこれだけの楽器しかないのに、これだけで身体が反応するくらいに、おちゃめで気持ちいいので何度も見に行きたいバンド。
ポプリ
渋谷系のきもちいい、ふわふわした楽曲を聞きたいのです。おしゃれだけどポップ、かわいい、渋谷系といいつつ原宿の竹下通りに入って、そこから少し歩いたらファンシーなお店があったような、そういう出会い。いやポエム、ポップこそベスト。
ポプリの曲を、サンプルで一曲、すこしだけのせてみたよ!
— ポプリ (@_pot_pourri_) 2017年8月5日
「しろのふわふわ」っていう曲なんだ!
サシェっていう、しろねこのことなんだよ!
私がこの街に迷い込んだ時、一番最初に出会ったのはサシェなの。 pic.twitter.com/Ac2yz14ORo
ヤバイTシャツ屋さんはコミックバンド的な人気を博しているし、比較されがちなキュウソネコカミのことを、一度ちゃんと紹介しておきたい。非モテな真面目系クズのルサンチマンがかき鳴らす音楽なんだと思う。恥ずかしいから茶化す、愛なんて歌えないから噛み付いておく。きっとそのスタンスはずっと変わらない。
とくに「わかってんだよ」の歌詞は、すごく「きつい」。
都会ぐらしであくせく奨学金を返しながら、貯金もたまらない、彼女もいない、将来はわからないし、なんかしないとな。なんて、「思って」いても。
お前らみたいなクズと一緒にしないでくれよ、
ケンカ強いだけ おまたゆるいだけ、先に産生まれただけ、
ダサい生き方をしている奴らを見下してた、
てめぇら一生そこで笑ってればいい
結局のところ、誰かを見下して自分がマウントを取ることで。そうだな、マイルドヤンキーなんてクソ、車でEXILEを流すとかバカじゃねーのwwwってTwitterで書き込んで、他人を馬鹿にしてても、結局こうなのかもしれない。
ボロボロになって気付いたよ ボロボロになってやっとわかったよ
あぁ僕は何もできないくせにバカにして 努力も挑みもしてはなかったよ
キュウソネコカミ - 「わかってんだよ」MUSIC VIDEO
キュウソネコカミなりの応援歌。
ariel makes gloomy
ライブでたまたま見て知って、すんごく良かったのを覚えている。まだ咀嚼する言葉が見つからないのだけど、印象としては「浮遊感」。初めて見たとき、事前情報もまったくないなかで聞いたその音楽がすごく気持ちいいなと思えるバンドはいいバンドに違いない。pvもありますが、それよりもトレイラーの3.シンクロニシティ、4.the beginning and the endを聞いてほしいかな。
※トレイラー。3、4が特にオススメ。
ariel makes gloomy - carbonium 4songs trailer
心臓をえぐられるような衝撃。ともかく聞いてほしい。女性の方に紹介したのだけど、めっちゃ喜んでくれた。スピーカーを通して聞くだけでもすごみがわかるのだけれど、生で聞いたときの圧倒された記憶は未だに焼き付いています。
いろいろあってしんどい時期に、ふっと聞いて、あっ、好きってなり、通うようになったグループ。見つけられてくれてよかったなって思いたい。いいんだよね、みんなそれぞれ持ってる声の個性を使って、最高のミュージックを届けてくれる姿勢が。聞いていて楽しいと思えるっていいな。
こんな言い方はずるいかもしれないけれど、ハウプトハルモニーというアイドルグループがいたことで、音楽を楽しむ生活になりました。解散しちゃったけど、あのグループがいたからこそ、素晴らしいアーティストを見つけたりもできたなっと。