思考実験室

日々のつれづれ

2013秋アニメ総評

2013年秋アニメの総評です。 http://d。hatena。ne。jp/mu_min88/20131016/1381933385と同様に評価を行いました。

以下テン

○音楽部門
 OP,ED,楽曲総合をそれぞれ一つづつ選ぶ。その際,アニメーションとの親和性はもとより,歌詞,世界観がマッチングしているか,等も考慮し選ぶ。



○演出部門
 演出とは,「効果的に見せる(魅せる)」ことである。アニメーター独特の技法だけでなく,作品を引き立てるために思案された脚本(ストーリー)も含め,響いてきた作品の「話数」を3作品選ぶ。



○ヒロイン部門
 ヒロインとは,われわれ視聴者にとって,天使とも悪魔とも映る存在である。結婚をしたい,子づくりしたい,殺されたいと願って止まない(病まない)彼女たちの中からとくに素晴らしかった3名を選ぶ。



○総合評価
 アニメに序列を付けることはなかなかに難しいが,しかしお気に入りの作品は出てくるものである。今クールのアニメでそれぞれベスト3までと,ワーストを1作選ぶ。 <<

 それでは,選んでいきます。

○音楽部門

OP:『Stand Up!!!!』(『てさぐれ!部活もの』)   OPあるあるを歌詞に仕込んでメタ的に映像に仕込むっていう発想が好きです。

Stand Up!!!!

Stand Up!!!!

ED:『回レ!雪月花』(『機巧少女は傷つかない』)   自分は本作を途中切りしたけど,中毒性の高いこの楽曲だけは覚えています。

楽曲総合:該当なし

○演出部門

「夏休みが始まった」:『のんのんびより』4話  ほのかが離れていったことを知らされたれんちょんの顔のズームアップが素晴らしかった。「のんのん」は全体的に間の使い方が上手いなあと思いました。

「水着の黙示録」:『アウトブレイクカンパニー』9話  いわゆる水着回。爺さんたちが何やら真剣に議論しているかと思いきや,議題はペトラルカの水着は何が似合うかというもの。「文化侵略されすぎだろう。。。」というツッコミを入れざるを得ないとともに,各キャラクターのお色気ムンムンな映像が見れて至福な回。

「憎みきれないろくでなし」:『キルラキル』7話  解散総戦挙に移る前の,箸休め的な回でありながらも実は今後(2クール目以降)の流子とマコの絆の強さを象徴する回となったのが印象的。それから,金と権力に人は溺れてしまうというありがちな寓話としてまとめていたのもなかなか面白い。

○ヒロイン部門

加賀香子(『ゴールデンタイム』) 振り回されたいヒロインっていいですね。パリとアハ〜ンと夢みてるあたりも微笑ましいけど,アハ〜ンも考えるあたりに,そういったことも考えるんだという一面が見えて好きです。

越谷小鞠(『のんのんびより』) とても性的なヒロイン。アスミスのすごさを今期でも実感。結婚おめでとうございます。

満艦飾マコ(『キルラキル』) 州崎綾さんの本領が見えたキャラ。自由奔放な彼女がいるから,シリアスさに笑いが出てお話にメリハリも出てると思いました。

○総合評価

のんのんびより』  ゆったりとした映像を見せながら,彼女たちの空間を外から楽しませてくれるアニメでした。  間の使い方がすごく上手で,ともすれば冗長になりそうなものを,感情が動いている時間として使うことにすごさを感じました。

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『ゴールデンタイム』  壁ドンしそうになる最初のいちゃらぶから一転,ジェットコースターのように転がり落ちたりと物語に起伏があって、見る者を飽きさせないのが好評価です。こんな学生生活を送りたかったな。

ぎんぎつね』  安心して見られる作品でしたね。こころが落ち着く,癒しの作品で,とりわけ粗もなくきれいにお話としてまとめていたのが印象的。

京騒戯画』  実はこの中でランクづけという感じではなく,あくまで特別枠的な。  どういったお話なのか,頭の中で整理できてなくて,物語がしっかりとは理解できてないはずなのに,なぜか嫌いとは言えない,不思議な作品だったなあという印象を受けました。ちゃんと物語を吟味しながら,ちゃんとこの作品に向き合わなきゃなあとは思った作品で,評価が定まってない不思議な作品でした。

京騒戯画 一巻(VOL.1) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • 発売日: 2014/01/10
  • メディア: Blu-ray

ワースト 『メガネブ!』  特に語ることがありません。

○おわりに  夏アニメに比べると熱中して見ていた作品は少なかったのですが,逆に今期冬アニメではおもしろい作品がかなり多くて視聴が大変になってしまってたりします。  展開に目が離せない「マギ」,「凪あす」,「ゴールデンタイム」に,「ズヴィズダー」や「セシル」といった映像で魅せる作品もあり,あるいは「みでし」のような思わぬ作品もヒットしたりと,なかなか豊作のクールだなと思いながら見ています。売り上げも含めて,最終的にどのような結末を迎えるのか楽しみですね。