思考実験室

日々のつれづれ

高橋美佳子さんのお渡し会in秋葉原

去る8/30日,高橋美佳子さんのアルバム『私の小さな世界』のリリースを記念して秋葉原にてお渡し会が行われました。

ラジオなどでメールを読んでいただくことはあれど,直接お話させていただく機会ははじめてだったため,とても貴重な経験をさせていただきました。なんと一人あたり1分半という時間が設けられ,その間何を話そうか,美佳子さんが関わった作品についてやはり語りたいな,そういえば儀武ゆう子”SUN”でメールを読んでもらったネタ*1も入れたいし,ああどうしようかと思っている間に,あっという間に順番が回ってきたわけであります。

今回は,僕が美佳子さんとお話をしたその内容を覚えている範囲(※記憶改ざんの可能性があります)で書き記しておくこととします。

〜〜〜〜〜〜

美佳子さん「今日は来てくれてありがとぉ〜!」 (写真を受け取る)

僕「ありがとうございます! とても緊張しているのですが...(笑) 儀武さんのラジオやその後のの〜ぷらんでラジオでメールを読んでもらった八雲です。お会いできて嬉しいです。ありがとうございます!」

美佳子さん「あ,八雲! ありがとぉ〜! 儀武ちゃんのラジオは告知してなかったんだけど,打ち合わせのときに私にメールがあるっていってて,面白いから読もうってことになったんだよ! 儀武ちゃんのラジオに送るんじゃなくて今度はこっち,送ってきて!」

(「そろそろです」という声)

僕「最後に言わせてください。僕が初めて買った少女マンガは『ハチクロ』です。声を当ててくれてありがとうございました!」

美佳子さん「うん。『ハチクロ』は私の青春。見てくれてありがとう!」 (最後に握手)

(退場)

〜〜〜〜〜

以上のような感じでお話をさせていただきました。 僕は『ハチクロ』が大好きで,それこそ高校生の時に書店で見つけ,初めて少女マンガというジャンルの本を買いました。ちょうどノイタミナでやっていたアニメも触れる機会があり,途中からではありますが見ていました。今でも『ハチクロ』は僕のバイブルであります。

そんな僕の青春ともいうべき『ハチクロ』に声を当ててくれたこと,そして「『ハチクロ』は私の青春』と美佳子さんが言ってくれたことがとても感慨深いです。キャストの方もこの作品をちゃんと愛してくれていたんだ,ちゃんと『ハチクロ』を愛してくれていたんだということを美佳子さんの言葉から確認できたんだ。今日の出来事は,今までぱよぱよの公開録音やライブなど,美佳子さん活動を見続けてきたなかで一番の思い出となる出来事でした。

これからひっそりとではありますが,美佳子さんのファンでいようと思いました。 僕の大好きな作品『ハチミツとクローバー』の山田あゆみに声を当ててくれて本当にありがとうございました! これからも応援します!

(このツイートのリンク先の写真を見る限り美佳子さんは天使であることがお分かりいただけるかと思います)

ハチミツとクローバー 第1巻 [DVD]

ハチミツとクローバー 第1巻 [DVD]

*1:儀武ゆう子"SUN" #66 (2014.07.10) (29:01) http://nico.ms/sm23974002 #sm23974002 の5:30~から何かおもしろいことが聴けるかもしれません。

2014年夏クールで買うつもりのOPED

今期に放送している中でも特にお気に入りの楽曲をご紹介。そのうち買うつもり。

普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。

 OPの「ミライファンファーレ」のサビがめちゃめちゃキャッチーな楽曲なのでどうしてこのような感じ方をするのか確認するためにコード(和音)を調べたら*1

│C    │F    │G    │C  G/B │ │Am   │D7/F#  │G    │  %  │ │C    │F    │G    │E7/G#  │ │Am   │G    │F    │  %  │ │Ab   │  Bb │

※赤字は筆者強調 <<

 らしいです。なるほど,C-F-G-C(G/B)とな。CもFもGも主要なコードなわけなのですが,音楽理論は詳しくないため引用ごっそり抜いて起きましょう*2

コード進行には、大きく分けて二つの要素で構成されています。 一つ目は、どう始まるのか。 二つ目はどう終わるのか。 (中略)

と、いう事で始まり方その1 C→F はい。 もう超の付くお約束。 Cはトニック。始まりをつかさどるコード。 Fはサブドミナント。広がりや展開をつかさどるコード。

この二つを並べることで、始まり>広がり・・・を演出することができます。

そして終わり方その1 G→C 同様に超の付くお約束パターン。 Gはドミナント。緊張や盛り上がりをつかさどるコード。 そしてCはトニック。終わりを演出します。 G→Cの流れは、終わりたい・・・終始したい・・・、Cに解決したい・・・を満たしてあげられるので、超絶な予定調和

この二つをつなげたものが、C F G Cの一番基本的な起承転結。 全世界で一番使われてるコード進行といっても過言ではございません。 ぶっちゃけて言えばこれだけ弾いとけばそこそこの曲はできちゃったりもします。

※赤字及び強調は引用元に準じている。 <<

 だそうです。というかC-F-G-Cというコード進行が「The 王道」と言われるみたいですし,逆に聞き慣れているコード進行だからこそ,安心感もあるのかなあと思ったりしなくもないです。

ヤマノススメ

夏色プレゼント

夏色プレゼント

 使われている楽器の数が多くて耳が心地よい。トランペットとかベルとかバイオリンとか,幾重にも連なりボーカルを引き立てていていいなって思います。安定のはねまくってるベースライン,さすがTom-H@ck先生。

Tinkling Smile

Tinkling Smile

 とてもさわやかな曲。曲もAメロ,Bメロ,サビとお手本のようにきっちりと曲調を変えていて,ライブでもきっと盛り上がる一曲なんじゃないのかなあと思ったりします。とくにBメロの箇所がかなりお気に入りです。

月刊少女野崎くん

 「はんたいのーはんたいのー」と耳に残るのが良いですね。  OPのちょっと男くさい感じのバンドサウンドの楽曲に対して,ピコピコ音の多く含まれた女の子らしい楽曲が対比される構造になっているのも意識的にされたのかなと勘ぐります。

アオハライド

 青春とロックは似ている。軽快なロック調に女性ボーカルがマッチしていて良い。  あとサビに入る前の歌詞で「好きです」とセリフのように言うところが印象的。

★番外

アイカツ

 今期からの曲というわけではないですが,『アイカツ!』のOPとなっている「SHINING LINE*」が個人的にお気に入り。うまく言えないのですが,すごく胸に刺さる歌詞だなあというのが印象をもっています。なのでおじさん過去に

<<  などと呟いていたりするわけでございます。  なんというか,きらきらとまぶしくして,とてもセンチになってしまう曲なのです。

以上,買うつもりの楽曲のご紹介。

声優評論で特集される声優について

 夏が始まります。夏といえばコミケです。まわるサークルはもう決められましたか。僕はまだ決められていません。  コミケだと,薄くてエッチな本を買うことはそんなに多くなくて,むしろ評論サークルばっかりまわったりします。同人のマンガなら,オリジナルのコミティアの方がおもしろいのではないか,と思ったりしているくらいです。  さて,今年も評論サークルを巡ろうを思っているのですが,それ以外にも声優評論とかをみておきたいなと考えています。たまたまネットサーフィンをしていたらおもしろいまとめをされている方がいましたので,その方のデータを利用してちょっと考えてみた結果をさらしてみようかなと思います。

○目的 継続的に評論(ファンの活動)の対象とされている声優とは誰か

○方法 過去5年間(C77〜C86)までのなかでまとめサイトに記載されているリストにおいて取り上げられているサークルと,そのサークルが特集としている声優をピックアップします。 (※おそらくまとめ主も網羅しているわけではないと思われ,本稿はデータの二次利用をしている,ということをあらかじめ述べておきます。)

対象となる声優は

  • 金元寿子
  • 茅野愛衣
  • 伊藤かな恵
  • 上坂すみれ
  • 井上喜久子
  • の5名を取り上げます。結果は以下の通り。

    金元寿子さんを対象とした同人誌】
    開催回 日付 場所 サークル名 刊行物 リンク先
    C85 2日目 西1 も-35b 京都大学声優同好会 SEIREN 2013 WINTER C85 京都大学声優同好会
    C80 2日目 東1/2 M-08b Harmony 金元寿子ファンブック Vol.01 Harmony金元寿子さんファンサイト
    【茅野愛衣さんを対象とした同人誌】
    開催回日付場所サークル名刊行物リンク先
    C86 1日目 東6 チ-22a 亀的声萌所 早見沙織・茅野愛衣・飯塚雅弓 調べ直し
    C85 3日目 西1 れ-32b シンシアニメ 「号外シンシアニメ 性教新聞」
    “茅野愛衣の揺れから考える”
    シンシアニメ
    【伊藤かな恵さんを対象とした同人誌】
    開催回 日付 場所 サークル名 刊行物 リンク先
    C86 1日目 東6 チ-36b 伊藤苑 「伊藤苑 第三版」 伊藤かな恵さんを
    応援する人のブログ
    C85 1日目 東6 タ-06b 伊藤苑 「伊藤苑 第二版」
    C84 1日目 東5 ハ-04b 伊藤苑 「伊藤苑  初版」
    C82 1日目 東6 ヌ-32a Green melody_ 「伊藤かな恵ファンブックVol.3」 Green melody_
    C82 3日目 東2 T-53a MU.RANKING
    資料室
    “女性声優や洋楽などの
    CDレビューやライブレポート
    …早見沙織、戸松遥、伊藤かな恵”
    C81 2日目 東5/6 マ-13a Green melody_ 「GreenMelody_ vol.2」 Green melody_
    C81 2日目 東5/6 マ-20a 伝説の忍風館 「ここが噂のワグナリア」
    (声優ネタ:伊藤静・伊藤かな恵・喜多村英梨)
    伝説の忍風館
    C80 2日目 東1/2 M-09b Green melody_ 「伊藤かな恵ファンブック」 Green melody_
    C77 1日目 東6 ポ-51a HiNAMAdo 記載なし HiNAMAdo
    【上坂すみれさんを対象とした同人誌】
    開催回 日付 場所 サークル名 刊行物 リンク先
    C86 1日目 東6 チ-26b 革命的上坂すみれ主義派 「革命的ブロードウェイ主義者
    同盟組織拡大広報два」
    革命的上坂すみれ主義派
    C85 1日目 東6 ソ-55b 革命的上坂すみれ主義派 「革命的ブロードウェイ主義者
    同盟組織拡大広報」
    C84 1日目 東5 ハ-10b ひのきぐらし すみぺの薄い本 ひのきぐらし
    C83 1日目 東6 ツ-60a aoiaki 「こえ部 Vol.01」 aoiaki
    C82 1日目 東6 ヌ-25b aoiaki 上坂すみれのLady Go!!完全収録本
    【井上喜久子さんを対象とした同人誌】
    開催回 日付 場所 サークル名 刊行物 リンク先
    C86 1日目 東6 チ-26b あねもえを考える会 新刊予定 あねもえを考える会
    C85 2日目 東5 フ-09b 無変換 「姉っくす」(あねもえを考える会:委託本)
    C83 1日目 東6 ツ-57b あねもえを考える会 おねてぃ放送10周年イベント大特集
    C81 2日目 東5/6 マ-14a あねもえを考える会 「〜キセキ〜 2011年号」
    C79 1日目 東1/2 N-08a あねもえを考える会 「〜キセキ〜2010年号」
    C77 1日目 東5 ポ-54b あねもえを考える会 「〜キセキ〜@manbow10周年記念号」

    ○結論と問題点  以上から,過去5年間で同じサークルが,同じ声優を対象にして出展していることがわかる。しかし先述したとおり,本稿ではまとめ主のデータを利用しているため,実際に出展している他の声優系サークルの動向を観察することができない。以上から,このようなデータを用いてレポートを書けばF(単位不認定)になるはずなので,絶対に学生諸君はまねしないように。  ただし,同じサークルが,同じ声優を対象にして出展しているという結論において,とく「あねもえを考える会」など,芸歴の長い声優に固定ファンが毎回ではないにしても,かなりの頻度で同人誌を発行している点などは非常に興味深い。声優業界という流行廃りの激しい業界にあるなかで,能動的な活動をするファンが声優を支えているという実態を,声優系サークルを通して多少なりとも知ることができるのではないのだろうか。

    [asin:4274068552:detail] (僕もこういうツールを使いこなせるようにならないとなあ)

    2014年春クールで買ったOPED

    今期の放映アニメでお気に入りの楽曲をご紹介。全部iTunesにて買ってます。

    『彼女がフラグをおられたら』

    クピドゥレビュー

    クピドゥレビュー

    • アーティスト:悠木 碧
    • 出版社/メーカー: FlyingDog
    • 発売日: 2014/04/30
    • メディア: MP3 ダウンロード
    悠木碧クピドゥレビューあおちゃんのウィスパーボイスっぽい感じと心地よいテンポが素晴らしい。

    僕らはみんな河合荘

    いつかの、いくつかのきみとのせかい

    いつかの、いくつかのきみとのせかい

    • アーティスト:fhana
    • 出版社/メーカー: ランティス
    • 発売日: 2014/04/30
    • メディア: CD
    ○fhana「いつかの、いくつかのきみとのせかいサビに入ってからウラ声を使うとこがテクくて良い。ピアノにバイオリンと多重なサウンドの用いているけどヴァーカルを邪魔せずむしろ引き立たせる感じがしてかなり好き。

    ○河合律 (CV.花澤香菜)、錦野麻弓 (CV.佐藤利奈)、渡辺彩花 (CV.金元寿子)「My Sweet Shelter」 ざーさん,サトリナさん,ひーちゃんの声は最高です。意外にもテンポがよく耳が楽しい。

    それでも世界は美しい

    ○ニケ・ルメルシエ(CV 前田玲奈)「アメフラシの歌〜Beautiful Rain〜」 前田玲奈さんのすごさを感じる。 サビの"It's a tender rain~"の伸びやかな声が素晴らしい。

    ★番外

    たまこラブストーリー

    映画『たまこラブストーリー』主題歌 「プリンシプル」

    映画『たまこラブストーリー』主題歌 「プリンシプル」

    ○州崎綾「プリンシプル」 州崎綾名義の楽曲。落ち着いた楽曲が映画視聴後のエンドロールと交わってじんわりと来る。

    北白川たまこ(cv:洲崎 綾)「こいのうた」 「プリンシプル」とは対極的にロック調の楽曲。2番までしかないってのが良い意味で高校生が作った曲というふうに感じます。あとベースとドラムスはめっちょ楽しそう。

    以上。

    声優とラジオと水谷フーカ『満ちても欠けても』と。

    ラジオ――   ラジオとは、無線通信により音声を送受信する技術である。一般的にはラジオ放送やラジオ受信機の略称の意味で使用される。radiotelegraphy(無線電信)の短縮語を語源とする。レディオ、レイディオと呼称される場合もあり、古くはラヂオとも表記した。*1

     初めて聞いたラジオ番組はよく覚えてはいないけれど,確か10年以上前の中学生のとき,聞くようになったのはMDコンポを買ったせいだ。当時のMDコンポにはFMとAMの受信機が付いており,CBCラジオをよく聞いてた気がする。

     初めて送ったメールが読まれた番組は現在は解散しているチコチェアー(chicochair)のチカさんがやっていたラジオ。送った内容は覚えていないけれど,ラジオネームを決めてくれた思い出がある。「???」→「胸が高鳴る」→「救心(キューシン)」と,ラジオネームが「救心(キューシン)」と決まったりとか。

     大学に入ってからは当時放映していた「キミキス pure rouge」をたまたま視聴したことがきっかけでゲーム,そしてラジオを聞くようになった。その番組が水橋かおりさんと広橋涼さんがパーソナリティでやっていた「かおりと涼のキミキス チューニングポップ♪」。広橋さんのボケと水橋さんのツッコミのテンポがすばらしく,毎回更新を楽しみにしながら学生生活を送っていた。  とくに「キミキス」という恋愛ゲームを題材としたラジオであるため,シチュエーションを募集した「輝日南高校サッカー部」(主に広橋さんの妄想)というコーナーがあった。いわゆる茶番劇であるのだが,声を通して様々なキャラになり演じていたのがとても印象的であった。

     そんな音だけでしか繋がりを持てないメディアであるラジオを愛好している人が多いのも事実である。実際,僕は2014年5月現在,「未確認で進行形〜うまく言えないのでラジオで確認してください〜」,「僕らはみんな河合荘〜ラジオもみんな河合荘〜」,「高橋美佳子の の〜ぷらんでいこう♪」,「ゆいこ・ひさこのでかした!RanQueen!」といったラジオ番組を視聴しており,アニメ連動のものが終わっては,また新しいアニメ連動のラジオを聞くことを繰り返していくのであろう。

     ところで声優とラジオは良い組み合わせであるといえる。なぜなら,いわゆる茶番劇のようなものを普通のラジオパーソナリティが演じることは困難を極めるからだ。  まず第一に,キャラを演じるといった演技指導を受けていない。第二に,そもそも普通のラジオではそのような茶番を視聴者も求めていないということが前提とされているからだ。  翻ってみれば,声優とラジオの関係性は次のようにいうことができる。声優という個人のパーソナリティそのものに注目しているリスナーがいて,彼女/彼(ら)の声を通じて彼女/彼(ら)へと接続しようと試みる人びとがいる一方で,声優そのものは自らの才能として持ち合わせている声を通じた自己表出の場として機能しているのがラジオであると捉える事ができるのである。

     さらに視聴者側に目線を落とした場合には次のことがいえる。すなわち,本質的には<一対多>であるにもかかわらず<一対一>であると錯覚させる特性を持つメディアがラジオであるということだ。すなわち,声優オタクと呼ばれる人びとは様々なイベントに参加し,そこで声優に直接会うにも関わらずお話する機会もなく,なればお渡し会というイベントでは数秒の話をする機会を設けてもらうにもかかわらず,実際には世間話的なことしか話せず悔し涙を飲んだ彼らを救済するのが声優のラジオなのではないかということである。

     水谷フーカ『満ちても欠けても』の第1巻でラジオ番組のパーソナリティを務める天羽日向は,自身のラジオ観について,「映像でただ見るよりも 聞いている人の中ですごく膨らむと思うんです」(20頁)と述べている。  まさしくそれは映像メディアでは得られない,音声メディアの特性そのものを表現しているといえるだろう。

     声優は,音声を通してキャラクターに生命を吹き込む職業であることは通俗的な理解とされているが,それだけでなく,「聞いている人の中ですごく膨ら」ませしめる才能をもった特別な存在であるということを,われわれはラジオを通して知る事ができるのである。

    満ちても欠けても(1) (Kissコミックス)

    満ちても欠けても(1) (Kissコミックス)

    満ちても欠けても(2)<完> (KCデラックス Kiss)

    満ちても欠けても(2)<完> (KCデラックス Kiss)

    *1:出典はWikipedia先生

    2013秋アニメ総評

    2013年秋アニメの総評です。 http://d。hatena。ne。jp/mu_min88/20131016/1381933385と同様に評価を行いました。

    以下テン

    ○音楽部門
 OP,ED,楽曲総合をそれぞれ一つづつ選ぶ。その際,アニメーションとの親和性はもとより,歌詞,世界観がマッチングしているか,等も考慮し選ぶ。



    ○演出部門
 演出とは,「効果的に見せる(魅せる)」ことである。アニメーター独特の技法だけでなく,作品を引き立てるために思案された脚本(ストーリー)も含め,響いてきた作品の「話数」を3作品選ぶ。



    ○ヒロイン部門
 ヒロインとは,われわれ視聴者にとって,天使とも悪魔とも映る存在である。結婚をしたい,子づくりしたい,殺されたいと願って止まない(病まない)彼女たちの中からとくに素晴らしかった3名を選ぶ。

    

○総合評価
 アニメに序列を付けることはなかなかに難しいが,しかしお気に入りの作品は出てくるものである。今クールのアニメでそれぞれベスト3までと,ワーストを1作選ぶ。 <<

     それでは,選んでいきます。

    ○音楽部門

    OP:『Stand Up!!!!』(『てさぐれ!部活もの』)   OPあるあるを歌詞に仕込んでメタ的に映像に仕込むっていう発想が好きです。

    Stand Up!!!!

    Stand Up!!!!

    ED:『回レ!雪月花』(『機巧少女は傷つかない』)   自分は本作を途中切りしたけど,中毒性の高いこの楽曲だけは覚えています。

    楽曲総合:該当なし

    ○演出部門

    「夏休みが始まった」:『のんのんびより』4話  ほのかが離れていったことを知らされたれんちょんの顔のズームアップが素晴らしかった。「のんのん」は全体的に間の使い方が上手いなあと思いました。

    「水着の黙示録」:『アウトブレイクカンパニー』9話  いわゆる水着回。爺さんたちが何やら真剣に議論しているかと思いきや,議題はペトラルカの水着は何が似合うかというもの。「文化侵略されすぎだろう。。。」というツッコミを入れざるを得ないとともに,各キャラクターのお色気ムンムンな映像が見れて至福な回。

    「憎みきれないろくでなし」:『キルラキル』7話  解散総戦挙に移る前の,箸休め的な回でありながらも実は今後(2クール目以降)の流子とマコの絆の強さを象徴する回となったのが印象的。それから,金と権力に人は溺れてしまうというありがちな寓話としてまとめていたのもなかなか面白い。

    ○ヒロイン部門

    加賀香子(『ゴールデンタイム』) 振り回されたいヒロインっていいですね。パリとアハ〜ンと夢みてるあたりも微笑ましいけど,アハ〜ンも考えるあたりに,そういったことも考えるんだという一面が見えて好きです。

    越谷小鞠(『のんのんびより』) とても性的なヒロイン。アスミスのすごさを今期でも実感。結婚おめでとうございます。

    満艦飾マコ(『キルラキル』) 州崎綾さんの本領が見えたキャラ。自由奔放な彼女がいるから,シリアスさに笑いが出てお話にメリハリも出てると思いました。

    ○総合評価

    のんのんびより』  ゆったりとした映像を見せながら,彼女たちの空間を外から楽しませてくれるアニメでした。  間の使い方がすごく上手で,ともすれば冗長になりそうなものを,感情が動いている時間として使うことにすごさを感じました。

    のんのんびより 第1巻 [Blu-ray]

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    『ゴールデンタイム』  壁ドンしそうになる最初のいちゃらぶから一転,ジェットコースターのように転がり落ちたりと物語に起伏があって、見る者を飽きさせないのが好評価です。こんな学生生活を送りたかったな。

    ぎんぎつね』  安心して見られる作品でしたね。こころが落ち着く,癒しの作品で,とりわけ粗もなくきれいにお話としてまとめていたのが印象的。

    京騒戯画』  実はこの中でランクづけという感じではなく,あくまで特別枠的な。  どういったお話なのか,頭の中で整理できてなくて,物語がしっかりとは理解できてないはずなのに,なぜか嫌いとは言えない,不思議な作品だったなあという印象を受けました。ちゃんと物語を吟味しながら,ちゃんとこの作品に向き合わなきゃなあとは思った作品で,評価が定まってない不思議な作品でした。

    京騒戯画 一巻(VOL.1) [Blu-ray]

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    • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
    • 発売日: 2014/01/10
    • メディア: Blu-ray

    ワースト 『メガネブ!』  特に語ることがありません。

    ○おわりに  夏アニメに比べると熱中して見ていた作品は少なかったのですが,逆に今期冬アニメではおもしろい作品がかなり多くて視聴が大変になってしまってたりします。  展開に目が離せない「マギ」,「凪あす」,「ゴールデンタイム」に,「ズヴィズダー」や「セシル」といった映像で魅せる作品もあり,あるいは「みでし」のような思わぬ作品もヒットしたりと,なかなか豊作のクールだなと思いながら見ています。売り上げも含めて,最終的にどのような結末を迎えるのか楽しみですね。

    2013年夏アニメ総評

     2013年夏アニメをおさらいしてみましょうか.  ということで,今回は以下の項目に該当する作品を選びました.

    ○音楽部門  OP,ED,楽曲総合をそれぞれ一つづつ選ぶ.その際,アニメーションとの親和性はもとより,歌詞,世界観がマッチングしているか,等も考慮し選ぶ.

    ○演出部門  演出とは,「効果的に見せる(魅せる)」ことである.アニメーター独特の技法だけでなく,作品を引き立てるために思案された脚本(ストーリー)も含め,響いてきた作品の「話数」を3作品選ぶ.

    ○ヒロイン部門  ヒロインとは,われわれ視聴者にとって,天使とも悪魔とも映る存在である.結婚をしたい,子づくりしたい,殺されたいと願って止まない(病まない)彼女たちの中からとくに素晴らしかった3名を選ぶ.

    ○総合評価  アニメに序列を付けることはなかなかに難しいが,しかしお気に入りの作品は出てくるものである.今クールのアニメでそれぞれベスト3までと,ワーストを1作選ぶ. <<

     それでは,選んでいきます.

    ○音楽部門 OP:『ロウきゅーぶ!SS』(『Get Goal!!』)  疾走感あるデジタルサウンドと,サビの心地よさがGOOD.映像の方も,話の進行上,5年生の背番号が変わるのに合わせて背番号が変わったりと,少し工夫があるのでこの変化もまたよいです.

    Get goal! (通常盤) (TVアニメ「ロウきゅーぶ! SS」OP&ED主題歌)

    Get goal! (通常盤) (TVアニメ「ロウきゅーぶ! SS」OP&ED主題歌)

    • アーティスト:RO-KYU-BU!
    • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
    • 発売日: 2013/07/10
    • メディア: CD

    ED:『げんしけん二代目』(『アオくユレている』)  班目の咲に対する想いを匂わる胸に刺さる歌詞とコーラスが心地よい一曲.アニメの演出としては平凡だが,だからこそ歌詞の良さが際立つのかもしれません.

    楽曲総合:『ステラ女学院高等科C3部』  サバゲーパートのJazzテイストの軽やかな楽曲と,日常パートでの気の抜けた楽曲が子気味よく,作品を豊かにしていたと感じました.

    ○演出部門 「当タッテ、弾ケロ。」(『ステラ女学院高等科C3部』#12)  モヤモヤこそ,カタルシスを得るための最高の素材であることは間違いなく,自分を変わろうと空回りして,視聴者をハラハラモヤモヤさせ続けたゆらが,ようやくC3部に帰ってきて,サバゲーをするという回.  それだけでなく,演出的な遊びもたくさん用いており,気持ちがよさがより快楽を感じさせるものでありました.

    「封じられた言葉!!」(『帰宅部活動記録』#7)  しりとりをここまでおもしろくできるというだけで評価できます.

    「Absent Lovers」(『神のみぞ知るセカイ 女神篇』#9)  ちひろを傷つける言葉を言い放つ桂馬の悲痛な顔,行動が見ていてとてもつらい.桂馬が人の気持ちに初めて触れ,そして#12「初めて恋をした記憶」で,ちひろも桂馬もはじめてちゃんとした「失恋」するという見事なストーリーの足がけをしっかりされていた点が評価できる.

    ○ヒロイン部門 小坂ちひろ(『神のみぞ知るセカイ 女神篇』)  報われないヒロイン.だが,そこがいい.アスミンの演技が魅せてくれました.

    霧島れんと(『ステラ女学院高等科C3部』)  ギスギスしたあのC3部の中で,唯一の天使でしたね.棒読み加減もまた良い.

    千早恵(『サーバント×サービス』)  ヘタレな一宮さんにイライラしてるところが良いです.ヘタレなので,ちょっと強引めにいく千早さんかわいい.

    ○総合評価 1位 『げんしけん二代目』  社会人になってみて分かることがある.オタク的な情熱を注ぐ時間もなくなって,居場所がなくなりそうな不安感や,あの場所に戻りたいと思う気持ち.過去を懐かしむなんて,前向きじゃないけれど,そこまでキラキラしてない,あの鈍い色した時代を思い出しながら,見ていました.  安定したおもしろさと,青春の渋さが同居した名作です.

    げんしけん二代目 壱(Blu-ray)

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    2位 『ステラ女学院高等科C3部』  げんしけん二代目と拮抗してたけれど,13話が蛇足に感じてしまったので,総合2位となりました.物議を醸す作品ではありましたが,ゆらの壊れていく感じとか,れんと大天使な所とか,見所が沢山あったので満足です.

    3位 『ロウきゅーぶ!!SS』  「俺はロリを見て股間を濡らしたいのに,おかしいな,普通に涙を流しているんだな.やっぱり小学生は最高だぜ!!」

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    • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
    • 発売日: 2013/09/25
    • メディア: Blu-ray

    ワースト 『犬とハサミは使いようナチュラルに変な人たちが多い夏アニメ(『ファンタジスタドール』,『ステラ女学院高等科C3部』)では,滑っているように見えた.というか,実際に寒いので夏のワーストです.

    ○おわりに  今期(秋クール)は金元さんの主演,脇役の作品が多くて楽しみです.